2月28日は利休忌。
利休忌は、茶道の流派である 表千家・裏千家・武者小路千家の初代、
千利休を偲ぶ行事です。
各流派では、旧暦3月28日までに各流派で利休忌が行われます。
千利休は切腹により非業の最期を遂げるのですが、その際に詠んだ句である
辞世の句についてご紹介します。
辞世の句とその意味
掛け軸の利休居士像ですが、表千家は立ち姿、裏千家は座っている姿を飾るようです。
人生七十 (じんせいしちじゅう)
力囲希咄 (りきいきとつ)
吾這寶剣 (わがこのほうけん)
祖佛共殺 (そぶつともにころす)
堤る我得具足の一太刀 (ひっさぐる わがえぐそくのひとたち)
今此時ぞ天に抛 (いまこのときぞ てんになげうつ)
現代語訳
人生70年
えい!やぁ!とう! (力囲希咄=気合の掛け声)
我がこの手に持つ宝剣を使い
祖仏も我も共に殺してしまえ
上手に使いこなせるこの太刀を引っ下げ
今、この命を天に投げ打つ
利休忌について
利休忌には、三具足(さんぐそく:法要などで仏前に飾る基本的な道具)として、
菜の花と、水を入れた天目茶碗を飾ります。
菜の花を生けるのは、利休がなくなったとき、庭一面に咲いていたという逸話からだそうです。
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あとがき
時の権力者、豊臣秀吉により切腹を命ぜられ、この世を去った利休居士。
この句からも、さぞ無念であったろうと思われます。
日本史と茶道の歴史の関連性は、興味深いです。
参考になれば嬉しいです^-^
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