お笑い芸人「キングコング」でもあり、絵本で映画や歌舞伎にもなった「えんとつ町のプペル」の作者でもある 西野亮廣さん の本です。
発売初日に10万部を突破した話題のビジネス本です。
この本を知ったのは、私が日々学ばせて頂いている、実業家でもあり教育系YouTuber 両学長のオススメとして紹介されたからです。
「夢か? 金か?」という議論をキミのまわりの連中は繰り返すだろう。
耳を傾ける必要はない。あんなのは全て寝言だ。
「夢」と「お金」は相反関係にない。僕らは「夢」だけを選ぶことはできない。
「お金」が尽きると「夢」は尽きる。これが真実だ
西野亮廣「夢と金」まえがき より
そんなことはないよ、と反論する人もいるでしょう。
ではこの理屈をどう理論付けるのか、興味を持って読んでみました
基本情報
タイトル | 夢と金 |
著者 | 西野亮廣 |
出版社 | 幻冬舎 |
ページ数 | 329ページ |
出版年月日 | 2023年4月19日 |
定価 | 1,500円(税別) |
ページ数こそ 300ページ超あるのですが、行間が広くとられており、上下の余白も余裕を持たせているのでサクサク読み進められます。
ちなみに表紙の部屋は、兵庫県川西市にある西野さんの家とのことです。オシャレ!
※詳細は「第1章」の番外編で書かれています。
目次一覧
第1章 富裕層の生態系
知識不足で命を落とすな | |
「高価格帯」にクレームを入れるバカ | |
富裕層を知り「プレミアム」と「ラグジュアリー」の違いを知れ | |
「夢」の計算式 | |
機能を売るから「高い」と感じさせてしまう | |
キミの挑戦に大きなお金を出してくれる人の生活を想像しろ | |
番外編 | 「脱・労働集約型」と「脱・完売思考」 |
第2章 コミュニティー
「機能」がお金にならないことを受け止めろ | |
歴史的大敗から学ぶ「ハイスペック」と「オーバースペック」 | |
【機能検索】から【人検索】へ | |
「正しいサービス」よりも「惚れるサービス」 | |
相場を無視できる【人検索】の実例 | |
求められているのは「顧客のファン化」だ | |
「応援シロ」の計算式 | |
「ファン創造」の実例 | |
コミュニケーションはどこから生まれるのか? | |
不便がもたらしてくれるもの | |
番外編 | お金のイロハ ~借金は悪いもの? |
第3章 NFT
海に沈んでいるお金の話 | |
新しい扉の前にはいつも長い説明がある | |
NFTをメッチャ簡単に説明してみる | |
絵本作家の新しい収入源 | |
NFTというラグジュアリー商品 | |
お金のような「共同幻想」 | |
「デジタルババ抜き」になるNFT | |
AI×NFTで活動資金を作る | |
人を助けるためのお金を集めるツール | |
時代を正しく把握しろ | |
あとがき | ~夢と金~ |
感想
全体を通して、西野さんの熱い思いが伝わってくる一冊です。
「お金」の話をすることを、なんとなくタブー視するとか、お金に汚いとか、そう思われるんじゃないかといった「空気間」がありますよね。。。
親から子へ「お金」の話をするのも「ちゃんと貯金しておきなさい」くらいだと思います。
もちろん悪気なんて全くない。他の手段を知らないからこその愛情ある教えだと思います。
学校を卒業して、就職して会社員になって、「収入」といえば「お給料」が当たり前で、でも世の中にはそれ以外に自分の力で「稼ぐ」ということが普通にある。
その「稼ぐ」ことの意味について、改めて考えされられた一冊だと思いました。
もちろん「稼ぐ」の背景には、「あの人を助けたい」「あの人の助けになりたい」といった思いが込められていて、その「助け」の手段のひとつとして「稼ぐ」があると理解しました。
なるほど、と思った点は、飛行機の座席料金を例にとった「高価格帯」設定の意味や、
「プレミアム」と「ラグジュアリー」の違い。
また、本書に書かれてある計算式、
「夢」=「認知度」-「普及度」
第一章 富裕層の生態系「夢」の計算式 より
は納得以外ありません。
読みを進めていて私がパッと思いついたのが、歌舞伎の「桟敷席」やオペラの「ボックス席」。
一番高い席なのに、なぜ舞台に近い正面の席ではなく、見づらい両サイドの席なんだろう。。? ゆとり持たせた座席配置にはなってるけど。。。?? と思っていました。
富裕層の考え方を知り、ものすごく納得・腹落ちしました。なるほど、、だからあの場所なんだ!と。
クラウドファンディングの仕組みや NFTについても、イメージしやすくわかりやすく説明されています。
それから、
西野さんは信念の人、芯がぶれない人だなと思ったのと、
「勉強って本当に大事だな」と思いました。。
あとがき
私はふらっと本屋に立ち寄るのが好きで、目的もなく店内に足を踏み入れるだけで面白そうな書籍に出会うことが多々あります。
いわば「出会いの場」です(笑)
その店その店で店頭に平積みされる本が違うので、その店のカラーが出るのが楽しいです。
またオススメしたい本がありましたら、紹介しようと思います。
ご参考になれば嬉しいです^-^
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