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【茶道】平花月の足運び -裏千家-

茶道
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「七事式」とよばれる茶道のお稽古のうち「花月(かげつ)」というものがあります。

何度やっても足運び・足さばきが全然覚えられず、あわあわしているうちに、あっという間に終わってしまう、の繰り返し。。。

いつか自分なりにまとめたい!と以前から思っていたので、勉強してまとめてみました。

図解付きで解説・説明をしていきます。

畳の名称

今回勉強して知りましたが、畳の配置によってそれぞれ名称があるようです。

この後この名称が出てくるので、ここに書き出しておきます。

以降、8畳の広間を使って説明していきます。

役割決め

(1)円になって、全員でお菓子を食べます

(2)折据(おりすえ)を取り回し、ひとりずつ中の札を取ります

(3)取った札を確認し、絵柄の「花」「月」「1」「2」「3」の順番で名乗ります。
  「花」亭主、お茶を点てる人
  「月」正客、一番先にお茶を飲む人 です

(4)一度全員退席します

席入り

ここからが難しい。。。何度やっても覚えられません。。。 (- -;

(1)「月」を引いた人から、部屋に入ります。

部屋に入ることを「席入り」といいます。

扇子を置いて一礼。右足から入ります。

 ※扇子の置き方も、実は決まりがあります!

畳の角をカド畳といいますが

初めの畳を2歩で入り、そのあとはカド畳から
3歩→3歩一番奥の半畳に進み、
くるりと向き直り座ります。

(2)次に「1」を引いた人が部屋に入ります。

扇子を置いて一礼。右足から入り、

初めの畳を2歩、そのあとは鍵畳を
2歩→2歩正客の隣の半畳に進み、
同様に座ります。

(3)続いて「2」を引いた人が部屋に入ります。

扇子を置いて一礼。右足から入り、

初めの畳を2歩、
そのまま直進で4歩進み 、次客の隣の半畳に進み、同様に座ります。

(4)最後「3」を引いた人が部屋に入ります。

扇子を置いて一礼。右足から入り、

初めの畳を2歩、
そのまま直進で4歩進み、 三客の隣の半畳に進み、同様に座ります。

(5)全員が席に着いたことを確認したら、
「花」を引いた人(亭主)は腰に袱紗を付け、
茶道口(入口)に座って迎え付けの挨拶をし、退室します。

(6)正客は袱紗を懐中から取り出し、腰に付けます。
その動作と同じ速さで、次客・三客・・・と次々と袱紗を腰に付けていきます。

(7)正客は次客へ「お先に」と一声掛け、前の半畳へ進み座ります。

(8)その動作と同じ速さで、次客・三客・・・と次々と前に進み座ります。

次の役割決め

(1)全員が半畳前に進み座ったところで、亭主は折据を持って部屋に入り、
折据を正客の正面に置き、退室します。

(2)正客は、折据をいったん床の間側、畳3目のところに置きます。

(3)亭主は、棗・茶碗を持って入り、水指の前に置き合わせし、建水を取りに行きます。

(4)建水を持って再度入り、畳線のところ(敷合わせ)で建水を置き、

右足から立ち上がり、右→左→右→左 と後ずさりで下がり
右から畳線を越えて、炉前の仮座に進み、座ります

(5)亭主が仮座に座ったら、正客は折据を取り回します。

次客に「お先に」と一声掛け、折据から札をひとつ取り出します。

(6)左手で折据の両横を掴むように取り、次客へ回します。

(7)取った札は、畳1目に置きます。

(8)四客は札を取ったら、右手で折据の両横を掴むように取り、
くるりと回して亭主の右ひざの横に置きます。

(9)亭主は折据から札を取り出し、札は右手に握りこみます。
折据は一度、膝前に置きます。

(10)全員で札を見ます。

   「花」

(11)「花」の札を取った人だけが名乗ります

「花」の人は、花の絵が見えるようにして、札を畳1目に置きます。

(12)亭主は折据を取って札を中に仕舞い、折据を四客に返します

(13)「花」の人は替札を取ってから、「花」の札を折据に仕舞います。

(14)札を折据の中に仕舞い、次々と正客まで返します。

初花

(1)「花」の人は、右足から立ち上がり、右→左・・と後ずさりで下がり、

くるりと向き直って、
左足から客畳→通い畳→・・と進み、
踏込畳を左足で越えたら
右足から進み建水の横で一度座ります

ちなみに、最初の「花」の人のことを「初花」といいます

(2)「花」の人は建水を左手で持ち、亭主と一緒に立ち上がります

(3)「花」の人は点前座についたら、取った札を棚の上に置きます。
置くときは、札の端をちょっと出しておきます。

(4)亭主の方は、後ずさりで下がった後、右足で通い畳→客畳 と進み、
「花」の人がいたところに座ります

(5)柄杓を構え、蓋置を置き、柄杓を蓋置に置いたら総礼をします。

(6)茶杓を取って茶を入れるところで、正客の席にいる人は折据を取り、次々と取り回していきます。

札は正面、畳1目のところに置きます。

(7)「花」の人が茶を点て、差し出したところで全員一斉に札を見、「月」「花」の順に名乗ります

(8)茶を点てたばかりの「花」の人は、「松」と名乗ります

(9)「月」「花」の人は、絵を上にして札を正面に置きます。

(10)茶を点てたばかりの「花」の人は、棚に置いた札を取り、仮座へ移動、座ります

(11)正面に一旦札を置き、置いてあった折据を取り、その中に札を仕舞います。

(12)仕舞ったら、四客の席の前、畳3目のところに折据を置きます。

(13)最初の「月」の人はお茶を取りに行きます

(14)四客は折据を取って札を仕舞い、正客まで次々と返します。

(15)新しい「花」の人は、折据の中にある数字の札を取り、「花」の札は、絵を伏せて折据の中に戻します。

(16)最初の「月」の人も同様、折据の中にある数字の札を取り、仕舞ったらお茶を飲みます。

(17)正客(最初の「月」)は札を仕舞ったら、床の間寄りのところ、畳5目のところに折据を置きます。

「花」2人目。その後次々と・・・

(1)新しい「花」の人は、札を持って点前座へ向かいます。

初回と同様、後ずさりで下がり、
下がり切ったらくるりと向き直り、
左足から 客畳→通い畳・・・と進み、
右足から 踏込畳→点前畳 と点前座につきます。

(2)仮座にいたひとつ前の「花」の人は、新しい「花」の人が横を通り過ぎたところで後ずさりで下がり、通い畳→客畳 で空いている席につきます。

(3)「花」の人が茶杓を取ったら、正客は折据を取ります。

(4)札を取り出し、次々と回します。

(5)「花」の人が茶を点て終わり、差し出したところで一斉に札を見、
先程と同様、「月」「花」と名乗ります。

(6)茶を点てたばかりの「花」の人は、「松」と名乗ります

(7)「月」「花」の人は、絵を上にして札を正面に置きます。

(8)茶を点てたばかりの「花」の人は、棚に置いた札を取り、仮座へ移動、座ります

(9)これを4回繰り返します。

最後の「月」

(1)最後の「花」の人が茶杓を取ったら、正客は折据を取り、札を取って次客へ回します。

(2)その際、「これが最終回ですよ」の合図として、折据は斜めに置きます

右45度に傾ける置き方、菱形に置きます。

(3)四客は自分の札を取ったら、折据を一旦自分の正面、1目のところに仮置きします

(4)仮置きした折据を持ってにじりながら進み、折据を仮座の畳線のところに置き、にじって下がります。

(5)亭主がお茶を差し出したところで、一斉に札を見、「月」の人だけが名乗ります

最終回なので、もうお茶を点てる必要がないからです
 お茶を点てる人=「花」の人だからです。

(6)「花」の人は棚に置いた札を取り、一旦柄杓の横に仮置きし、折据を取って札をその中に入れます。

(7)札を入れたら、折据を元の場所に戻します。

(8)四客の人は、折据を取りに行きます。

(9)その間に「花」の人は、釜に水を一杓入れます。

(10)「月」の人はお茶を取りに行きます。

(11)四客は折据の中に札を仕舞い、正客まで次々と返します。

(12)「月」の人は、お茶を飲んだら茶碗を返しに行きます。

(13)亭主が茶碗を取り込んだら、総礼をします。

最後の「花」の人のことを、「仕舞い花」といいます

座替わり

(1)総礼をしたら、一斉に立ち上がります。

 ここからがムズイ。。。

 席入りをした時の席順に戻ります

(2)席入りをした時の席順が、今いる場所より・・・

正客方向(床の間側)にあるのだったら

右足から立ち上がり、・・・と下がり、
下がり切ったら向きを変えて、畳の左半分を進みます

四客方向(下座側)にあるのだったら

左足から立ち上がり、・・・と下がり、
下がり切ったら向きを変えて、畳の右半分を進みます

こうすることで、ぶつからずにすれ違うことができます。

 これを二上がり、三下がり」といいます。

(3)席入りした時の並びに戻ったら、初回亭主の人は茶碗にお湯を一差し

 「お仕舞致します」

と一声掛け、茶碗に水を入れ、次々と片付けていきます。

(4)柄杓・蓋置を棚の中段に置き、棗を棚の上に飾り、建水を持って下がります。

(5)茶碗を取りに行き、下がると正客は折据を持って客付のところまで にじって進み、折据を置き、戻ります。

(6)亭主は水次(みずつぎ)を持って部屋に入り、水次を一旦棚前に置いたら客付きに回り、正面を向き、総礼をします。

(7)亭主は、置いてあった折据を懐中します。

(8)懐中したら、点前座へ向き直り、水次で水指に水を継ぎ足します。

(9)亭主が水次を持って立ち上がると同時に、全員一斉に立ち上がります。

(10)一斉に後ずさりで下がり、客畳に座ります。

(11)亭主は茶道口あたりで、送り礼をします。

(12)亭主が下がったら、正客は腰に付けていた袱紗を取り出し、たたんで懐中します。

(13)次客も続き、同様に次々と懐中していきます。

(14)正客は扇子を取り出し「お先に」と一声掛け、左足から退席します。

(15)席入りした時と同じ要領で退席しますが、正客については次客が近くにいることから鍵畳の上座から入ってそこから退席していきます。

正客

次客

三客

四客

あとがき

耳で聞くだけではやはり覚えきれず、このように書き出してみると頭に残りやすいです。

「花月百篇朧月 (かげつひゃっぺん おぼろづき)」という言葉があるようで、

意味は「花月は100回やっても朧月のようにはっきりしないものだ」とのこと。

先人たちにとっても難しいもののようです。。。

畳の名称については、ここに書き出す際に「きっと何か呼び方があるはず。。。」と
調べたことで、とても勉強になりました。

次の平花月のお稽古の時には、きっと前よりも対応できるようになっている。。。。と思います。

ご参考になれば嬉しいです ^-^

茶道
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kuraki

東京都多摩地区在住の座木です。
茶道での学びメモや、皆さんにシェアしたいなと思ったことなどを中心に発信しています。
2023年1月にブログを開設しました。

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